こんにちは
今回はオプションの基礎編です。
オプションの用語にATM・ITM・OTMというものがあります。
それぞれ説明してみます
ITM:In The Money
購入または売却したオプションの権利行使価格を、原資産(日経平均)が上回った状態。
満期日において、オプションの売り手が利益である状態。オプションの買い手はOTMになると損です。
例:日経29750円でコールの行使価格29000円
日経29750円でプットの行使価格30000円
私は基本的にオプションを売ってるので、インしてもらっちゃうと困ります。売ったオプションの価格がITMに近づくと価格が上がり損失になるからです。多少はインしても問題ないようにヘッジする、という感じです。
OTM:Out of The Money
原資産(日経平均)と行使価格との差額がゼロより小さい状態。
満期日において、オプションの売り手が利益である状態。オプションの買い手はOTMになると損です。
例:日経29750円でコールの行使価格31000円
日経29750円でプットの行使価格28500円
私は基本的にオプションを売ってるので、アウトのまま時間が進んでもらうことを祈っています。
ATM:At The Money
購入または売却したオプションの権利行使価格を、原資産(日経平均)が等しい状態。
満期日においては、オプションの売り手はちょっと利益、買い手はちょっと損になります。それはプレミアムによって買い手がやや不利になるからです。
例:日経29750円でコール・プットの行使価格27500円
本質的価値について
オプションの本質的価値というのは、権利行使価格で行使することで保険としての価値があるもの=ITMのものしか本質的価値がないのです。
例:権利行使価格29000円のプットを400円で買った、そののち原資産の日経平均が28000円になった。
→権利を行使して、29000-28000=1000円(-プットプレミアム400円)
→利益600円
このように下落にそなえ、結果下落が起きれば本質的価値があったということです。
証券会社の銘柄一覧を見てみましょう
コールでみていくと、
コールオプションは画面の左側に表示されています。
3/15現在日経平均29717円でATMが29750円で、
そのうえに125円刻みで権利行使価格が並んでいます。
2021年の4月限をみています。この限月のSQ日は4/9です。
現在値をみていくと、権利行使価格から離れるにしたがって安くなっていくのが分かりますでしょうか。
コールにおいてはこのATMより高い価格の権利行使価格がOTMということになります。
プット側でみていきます。
ATMより上の権利行使価格がITMしてるものです。
価格が高いし、出来高すくないです。
ATMより下の権利行使価格もみてみます。
プット側は権利行使価格より下がOTMとなります。
ATMから離れるほど、価格が低く出来高が多めになってるものが分かりますか?
本質的価値とオプション取引での利用価値
ITMしているオプションは本質的価値があるわけですが、
取引するにあたっては、現時点でITMになっているオプションを売買する利点はあまりありません。
保険としてオプションを買う場合でも、「ここまでは届かないだろう」と思って売る場合でも、
基本的にはOTMのオプションを売買します。
オプションの価格はOTM側にATMから離れるほど安くなります。
とても遠いオプションは「ファーオウトオブザマネー」なんで呼ばれています。
逆にITMになればなるほど価格は高くなります。
とてもATMから離れた状態を「ディープインザマネー」と呼ばれています。
以上で用語の説明をした記事になります。
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